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【ミニコラム 第177号】2歳児転落死事件

メールマガジン
2026年10月22日


 中国のSNSで「転落死した幼児の母親、『子どもを失い、もう一緒に暮らしていけない』と語る」という話題が検索トレンドに上がっているのを目にしました。事件の経緯を追ってみると、何ともやりきれない気持ちになりました。
 9月13日、重慶市で、父親が2歳の息子を18階の自宅に一人残し、犬の散歩に出かけました。父親が留守にしていたわずか12分の間に、男児は窓から転落し、亡くなってしまったのです。
 事件後、母親の劉さんは重度のうつ病と診断され、夫を「過失致死」で告訴しました。警察はすでに告訴を受理しています。
 最近になって、夫は結婚生活を続けるため、毎月1万元を支払うと申し出ましたが、劉さんは「子どもを失って、もう一緒に暮らしていくことはできない」ときっぱり拒否しました。一方、賠償の問題について、夫の父親は「家族なのだから、賠償という話にはならない」と述べています。
 この事件で問われているのは、家族としての責任と法的責任の線引きです。従来、家庭内の問題は家族の中で解決すべきだという考え方が根強くあります。しかし、今回失われたのは、重大な監護上の不注意によって奪われた幼い命です。
 母親は金銭による補償を拒み、あくまで法的責任の追及を求めています。事件は現在も捜査中ですが、法によって公正な判断が下されることを願うばかりです。
 

三石


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